LeanとGrowthとUX

http://d.hatena.ne.jp/kzfm0310/ からの移転

グローサソン優勝じまん!-Social Media Week 2014

Social Media Week 2014 in Tokyoのグローサソンで優勝しました!
っていう自慢と、記録と認知向上のためにブログを更新します。

※追記[2014.02.24] 写真追加しました。

Social Media Weekって?

2009年2月、NYCからスタートした

ソーシャルメディアマーケットの創造と啓蒙のためのイベント」

世界9都市で同時開催。参加者25,000人(2013年実績)。
http://socialmediaweek.org/conferences/about/
http://socialmediaweek.org/conferences/facts-figures/

グローサソン?

グローサソン=「Growth+Hackathon」の造語。

一昨年〜昨年?ぐらいからバズり始めたGrowth Hack (グロースハック) 。
グローサソンは、エンジニアやマーケッター、デザイナーなどがチームとなり、
サービスが成長段階で持つ課題を解決(=Growth)することを目的としたハッカソン

一言でいうと、夜通しGrowth Hackする競争イベント

2013年にサンフランシスコで第1回が開催。今回は世界で3回目。
かなり新しいカテゴリのイベントなんです。

グローサソン − SMW東京2014について

  • スポンサ:株式会社リクルートホールディングス
  • お題(協賛):cameranアルバム、CocoPPa、SmartNews
  • 優勝賞品:iTunes Card10万円分

http://smwtokyo2014growthathon.peatix.com/


詳細な振り返り前に、簡単な感想と思考プロセスをまとめます。

基本がだいじ

一番たいせつにすると決めていた「検証すること」。

ちょうど、当日の昼に友達がスタバのクーポンを送ってくれたんですよ。
で、思ったんですよ。
GrowthのPrincipleって仮説を高速でMVP化して、検証すること。
だから、24時間の中でも絶対にユーザにテストして検証しよう、って。
そういう部分こそ、UXデザイナの強みが活きるのかな、って。

あと、仕事でUXデザインする時のインタビューも盛り込もうって決めてて。
最高に自由なプロジェクトだと3種類ぐらいインタビューをするんす。

1. ユーザ 2. ステークホルダ 3. 専門家

なんで、今回も1.と2.は意識して盛り込もうとしました。

”Retention”をお題にしたかった

ちょうど、イベントの少し前にみたブログで、

「グロースは全てRetentionに帰着する」

ってのを見て。

だから、Retentionがお題のもの選ぶと総合的にHackできて、
すごくいい経験になるんだろうなぁ、と思ってて。
なので、お題はCameranアルバム1択だなって。
本心では有名なSmartNewsとかの方が自慢できるよなぁ、と迷ったけど、
優勝しちゃえば、その方が自慢になるよな、って事で。

あとは、Cameranアルバムだけが、
行動と結びついたデータを公表してくれてたのも理由ですね。

あとは普通。

最終的な講評でもあったけど、

教科書通りにGrowthのPrincipleを守り、検証を高速で回し、示唆の多い提案だった、

って評価で優勝しちゃいました。

派手なハックは無いのですが、成功率(=失敗率)が違いだったかな。
あと、高橋さんのアドバイスで「Retention」をちゃんと掴めれば、
包括的なGrowth提案ができるから、すごく魅力的になるよ!って言われて。
それを貫いたのが良かったのかな。全員に言ってたと思うけどw

後日談

実は、プレゼンでやった内容には満足してなくて。
追加でインタビュー&検討をしてみたので、追加提案させて頂けないかと考えてますw
イベントでインタビューしたユーザ(女子たち)が本当に困ってて、
何となくCameranアルバムが他人のプロダクトって思えなくなってしまったのが原因です。

さてさて。詳細を。

だいぶ引っ張ってしまいましたが、時系列でイベントを追いかけてみます。
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13:00 スタート・・・しない

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運営の都合か、何か不明でしたが、少し押してるようでした。
とりあえず、16歳でCEOというスーパー高校生のHくんと談笑。
地元が同じ茨城ってことでとても誇らしかったです。

14:00 スタート

AppSocially Inc. 高橋さんから「Growthathon」の説明。
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去年、高橋さんがGrowth Hackを紹介してくれて、俺はGrowthに目覚めました。
その後、勝手に社内啓蒙を始め、チームのミッションに組み込んだり。
いい思い出です。
高橋さん執筆のhttp://growthhacker.jp/は日本人必読ね。

14:30 お題の発表

リクルートさんのcameranアルバム、ご存知SmartNews、CocoPPaという
錚々たるアプリが対象ってことで腕がなります。
Growthのお題ってこともあり、生々しい数字が出てきてドキドキしましたw

15:30 メンター紹介:Jameson Detweiler - LaunchRock Founder

Rock!なJamesonさんでした。

16:00 チーム決定

チームが決まってて発表かと思ったら、その場で組むって言われてビックリ。
ただ、思いの外、10分ぐらいでまとまったので驚きました。
3〜4名×4チームが決定。自分はCameranアルバムを選択。

16:20 Growth Hacking開始

メンバーのKさんがアイデアを出しまくってました。
自分は、最初にCameranアルバムの利用フローを書き出して、ポイントをレビュー。
リクルートMTLのじぇいさんにCameranアルバムの現状を詳細にインタビュー。
女子がアルバムを作る心理を理解するのがポイント、って思う。
インタビューしたいって話になる。
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19:00 夕食を横目に、インタビューに外出

即、メンバーのIKさんが女子をリクルーティングしてくれた!
インタビューに出ることに。
事務局から夕食の支給があったけど、残しておいてもらって外出。
ここで、先約があるKさんがチームを離脱。2人での戦いが始まる。

19:30 インタビュー@汐留

汐留で広告会社の女性2名にインタビュー。
ビビるわ。さすが、広告系って思いました。
ひとまず、Hack会場へ戻る。

21:00 やっと夕食

残しておいてもらった夕食を頬張る。
そこで、運良く会場運営をしていた女性にインタビューができることに。

21:30 追加インタビュー

この辺でだんだん、ポイントが絞れてくる。

22:30 アイデア整理、MVP作成

IKさんとポイントをPost-itに落としながら、
手書きでUIのアイデアを出していく。プレゼンの流れも何となく決まる。
大里がMVPをフォトショで作り、
IKさんが発表資料の骨子に着手。
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23:00 翼を授ける天使登場

かわいかった。
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23:30 夜通しHacking

Red Bull効果でバリバリMVPが出来上がってきました。

1:00ごろ 高橋さんとの対談

高橋さんがフラッと来てくれて状況を説明。
すべてはRetentionに帰着するってアドバイスを下さり、
プレゼンの流れを手直しすることに。

2:00 ひと通り、MVP完成

いつの間にか、Cup Noodleが積まれててビビった!
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IKさんがかなりいい感じのプレゼン資料を作ってくれてました。

3:00 だんだん人が減ってくる

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4:30 ねむい

6:30 仮眠

7:30 起床、MVPを見直す

8:00 朝食!

おにぎりってのが嬉しい。普段のハッカソンだとアメリカンな食事が多いので。
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10:00 MVPインタビュー

つかまらない20代女子・・・

サンマルクカフェいったらサラリーマンしかいないし、
マクドで3人ぐらい声かけたが、断わられまくり・・・。
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IKさんの圧倒的なヒューマン・ネットワークをまたも発揮

SMWのアルバイトの学生の情報をキャッチ。
そういうトコに来てる学生なら話が聞きやすいはず!
急ぎ、電車で護国寺へ移動。

11:00 護国寺でインタビュー

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MVPを触ってもらったところ、想定どおりと予想外の反応が。
その場でMVPを直すまでは出来なかったけど、パターン案を質問して検証。

12:30 追加インタビュー

会場を提供してくださってたアライド・アーキテクツの
若手の社員の方にインタビュー。好評価!

13:00 Hack終了 - 眠気との戦い

眠い。圧倒的に。

そこで、プレゼン前は「ドヴォルザーク 新世界より」を聞くと
ばっちりキマるって友達の話を思い出す。
何とかそれで気持ちを繋ぐ。

14:00 各チーム発表

相変わらずのクジ運で発表順はラスト。Tech Crunchでもラストだったしw
でも、できれば、早く発表しないと体力切れになりそうでした。

一番、印象的だったのはスーパー高校生Hくんのプレゼン。
もうね、マジで会場の空気を食っちゃってたよ。持ってかれたと思った。
自分の発表がどうだっとかは覚えてないですw

15:45 審査

その間、みんな待ちきれずビール飲んでましたw
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16:20 カンパイ & 表彰 & 懇親会

言葉はいらないっすね。写真みて。
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リクルート賞もらいました。

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緊張の最優秀賞の発表

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いえー。

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いえーいえー。

まとめ

Growthは基本が大事。
シンプルなPrincipleなので、スピードと検証回数が勝負を分けます。
これからは、自分の会社でも実績を積んでいこうと思います。